2023-11-01から1ヶ月間の記事一覧

36年

当たり前の日課として薬を飲む朝を夕を私は36年続けているもうじき37年 馬鹿げているかもあまりにも長い時間病は私と共に有る病が私 と言ってもいいくらい 眩しくない青春期があった誰ともつがいにならず子を孕みもしない女がおんなでなくなり老年が視界に入…

手紙

あなたと手紙をかわした日々は遠い夏の向日葵のようだただただ眩しく健やかに風に揺れているもう戻らない 拠んどころなく睫毛を伏せあの日々を静かに思い出す今は寒々しい風が吹いているもう戻らない 何かが変わって何も変わらない何かもある この心情はひた…

卒業

春でなくてもいいですかもしか夏までかかっても貴方は無垢に高らかににこりと笑ってくれるでしょう よもや秋になってしまっても貴方は絶対怒りはしないけれど陰でひっそりと小さくため息などつくかもしれない ひとまず夏を目指します本当は春、いや初夏?貴…

恋が舞い降りた

あの類の「ときめき」なんぞもう永遠に失くしたかと思っていた 時は来た。 声が聞こえる気配を感じるすぐ横を通り過ぎる。 奪われる。心奪われ視界が狭まる 知らぬふりしてわざと俯く虚ろにふと そっぽを向く 気づかれているだろうか気にかけてもらえている…

静かに祈る いつも願う

いついつまでも元気でいてください神社のお参りでは貴方の健康を祈りますいつもそうです今日もそうです 翳りある額に不安が募りますそれは貴方に失礼だと分かってはいますけど 無理ですきっと私は貴方の為 と生きてしまうのでしょう我が身の幸福よりそれを望…