2023-01-01から1年間の記事一覧

やけに神妙な気持ちになる

頼りなげな眼差し投げそれでも志高く掲げあなたは闇に消えゆく 真の笑顔を見たい と強く心に誓いつつ泣き言を呟いてはくれぬか と真反対の思い胸の奥ぎゅっと掴まれる これは愛なのかそれとも単なるエゴなのか綺麗な方に楚々と一票入れ 今日も明日も崇高な世…

12月24日

貴方の笑顔が見たい 何をすれば何になれば何を越えれば貴方は心からの笑顔になる 幸せにしたい 手順は分からない巳すらもまだ幸せだ と言い切れない惑いの南天の実がいまだ喉奥に張り付いている 愛の日がやって来た当たり前にある筈のこの生活を私たちはカレ…

残響おびただしくも

多分、離れてゆかないですよもう必要としなくなっても。 …必要?必要か… 私はあなたが必要ですかね?あなたは私が必要ですか?違うでしょう、きっと。 必要とし合わない同士でも 近くに存在すること別におかしくはないですよね? 空にぷかりと雲が浮かんでる…

地獄に花は咲かない

去年の今頃はね死にそうにつらかったよ死ぬかと思った ホントに動悸息切れ 頭混乱幻聴 怯え 被害妄想 眠れなくて眠れなくて頭ぐるぐるになりながら布団のうえで体育座りこらえてこらえて ひたすらこらえて朝が来るのを必死に祈った 世界で私たった独りだと誰…

恋の終わりと夜明け

生ぬるくてくどくどとした「自称」恋の詩に血反吐はきシケモク潰す仕草でつま先をアスファルトに押し付けた …おお寒い。からっ風が胸の奥通過する。 こんな歌では赤子でさえ泣きも笑いもしないだろう もっとさひりつくようなリアリティをおくれよさめざめと…

言葉と言葉のミルフィーユ

恐るべき無意識の日常で唐突に「好きです」と言ってしまいそうだ口から泡ぶくのように言葉が出てきてしまいそうだ 気をつけ の姿勢で幾度も飲み込み喉奥にしまうまだ早すぎるもう遅すぎる 告白は赤いバラと共に やめてくれい心を掻き回さないでくれそんなふ…

はつこい

不思議と安心感をくれるひとだふた回りは下だろうに穏やかな笑みに安堵する名前を呼ばれたわたしのわたしの名を呼んだわたしのわたしのだあなたが口にするわたしの名魔法の呪文のように聞こえる 息が詰まる けれど柔らかく溶けていくここにいていいんだよそ…

36年

当たり前の日課として薬を飲む朝を夕を私は36年続けているもうじき37年 馬鹿げているかもあまりにも長い時間病は私と共に有る病が私 と言ってもいいくらい 眩しくない青春期があった誰ともつがいにならず子を孕みもしない女がおんなでなくなり老年が視界に入…

手紙

あなたと手紙をかわした日々は遠い夏の向日葵のようだただただ眩しく健やかに風に揺れているもう戻らない 拠んどころなく睫毛を伏せあの日々を静かに思い出す今は寒々しい風が吹いているもう戻らない 何かが変わって何も変わらない何かもある この心情はひた…

卒業

春でなくてもいいですかもしか夏までかかっても貴方は無垢に高らかににこりと笑ってくれるでしょう よもや秋になってしまっても貴方は絶対怒りはしないけれど陰でひっそりと小さくため息などつくかもしれない ひとまず夏を目指します本当は春、いや初夏?貴…

恋が舞い降りた

あの類の「ときめき」なんぞもう永遠に失くしたかと思っていた 時は来た。 声が聞こえる気配を感じるすぐ横を通り過ぎる。 奪われる。心奪われ視界が狭まる 知らぬふりしてわざと俯く虚ろにふと そっぽを向く 気づかれているだろうか気にかけてもらえている…

静かに祈る いつも願う

いついつまでも元気でいてください神社のお参りでは貴方の健康を祈りますいつもそうです今日もそうです 翳りある額に不安が募りますそれは貴方に失礼だと分かってはいますけど 無理ですきっと私は貴方の為 と生きてしまうのでしょう我が身の幸福よりそれを望…

夢食べ盛る獏よ

なるたけ覚えていたいものだ一夜眠りに落ちてしまえばぱらりぱらりと記憶は剥げ落ちてゆくのだろう くやしい 事細かに日記に書いたとてこの温度は残せやしない同じ空気を吸って吐いた喉奥の幸福も もはやもう くやしい ならば永遠に永遠に眠らずにいられぬも…

明け方aiko

午前4時に布団をかぶってaikoを聴いていたやけに冴える目 眠れない あなたを思う悲観的に思うため息にならないつぶてが増えてゆく 下ばかり向いていたら涙が出ないかと無理そんな情念 無い無いの今更 目を瞑ればあなたが見えるかと彼方にやはり無理で諦めの…

逗子 山 野原

ほんじゃまあ郷愁にでも浸りに行きましょうかねあの黄色い草っぱらしつこいくらいの西日の地 忘れちゃいないさ忘れっこないだけど記憶はそら薄い儚い思い出ばかりだよ白けた笑いで彩られた 学校なんて制服なんて思い起こせばため息ばかりだけど何故かね 校舎…

月曜の次には

私の先生は優しく強い秋の芒が原のような懐深さ 若い頃からああなのか幼き頃からこうなのか謎に満ちめく そんなお人 近き距離に行きたいけれど如何せん私はダメダメすぎる今もほらこんな小さな出来事で嫌んなる程ふさいでる つまらぬことは忘れてしまおうア…

やましいかなしい

やましいかなしいこころぐるしい 後悔するならやめよやめて後悔するならせよああどちらどちらを選ぶ?どちらも蹴散らす?頭の中ぐるぐるとねじりん棒の迷い棒 後悔を航海果てなき大海に手漕ぎボートでざぶんと飛び込む まずは動けさては動けん秋寒近くに投げ…

病気?特性?個性?

私は仕事が長続きした試しが無い。一番長くて(多分)1年弱。短くて1日。山程の数の職歴がある。どの仕事もやりたくて就いたのに、すぐに辞めてしまっている。大抵の失職は、「欠勤が多い」という理由での解雇だ。精神疾患を患っている私は、朝起きたら発…

夢見が悪くてこじれてしまう

ちいさく夢をみているかち割れそうな 怠惰な寝床でへしゃげた 露出の枕で もんどり打った文字で書いた細細い短冊を吊るしちいさく夢をみて祈っているいつの日か を 心待ちにし偽せの欠伸をして猫の姿勢で うつつの世界からさあ おかえりもうすぐ茶が沸く甘菓…

横顔で聞いた

しみた。 人差し指にじわり。 貴方がこちらを見た隙間に。 柔らかく金木犀がゆらぎ私のいないススキが原 とうに延命ひと呼吸ふた呼吸秋がいななく やっぱりやめて と言えぬ間に風は吹いた実は色づいた 小傷にちくり。 いた…とつぶやくその声を 貴方は聞いた…

帰路は赤く

赤 赤が増すこの胸にこの瞳にこの膝小僧に 涙も出ないや と悔しげに眉ひそめなのに背は泣いている三歩離れ 見ていた夕暮れ5時の鐘 白 風にはためくシャツは否応なしに真白くて意地悪く黒い手で汚したくなったベタベタとペンキのついた手でその純な心まで 夜…

孤独と固執

ためいきひとつふたつ。慣れない疲労に下を向く。 うまく言えない、家にはいたくないならばどこにいたいの 生まれた時から一番近くにいるふたりと今は一番遠くにいたい 声を聞くのもいや同じ部屋にいるのも不快 わたしひとりで生きてきたわけじゃなし 神様穏…

つらつらと物思う

このところすっかり無気力だ。絵を描く気も本を読む気にもならない。部屋の大掃除はずっと後回し。しかし気が塞いでいる、とかとは違う。気持ちはとても落ち着いている。うつにもならず、解離の発作も起きない。 私は信じている。このまま日が進めば、私の病…

タイの思い出

夜更けにふと目が覚めた。ぼんやりとタイのことを思い出した。 私がタイで暮らす為にバンコクに降り立ったのは41歳の時。今から12年前の事だ。タイで暮らしたい、ただそれだけを思い、やりたくもないコールセンターの仕事に就いた。まだ解離性障害の治療中だ…

これが最後ではない

生きていかねば。何があったとしても。 涙がボロボロ溢れて嗚咽がやまなくて、どっちを向いて歩いて行ったらいいのかも分からなくなっても。でないと私は、一体何の為に生まれてきたのか分からない。長きに渡る世界のありとあらゆる人間の歴史に思いを馳せれ…

相も変わらず今日もいる

おもむろに飛び出してきた決意に自分自身が引きまくる そげなことおまいさんにはできますまい 一体何を信じて今迄息をして生きてきたのだ と叱咤するその眼差しをください 明日のおてんとさまを見たければ今日の土砂降りに耐えなければ 明日の明日の明日も炎…

緋牡丹やんや

朱色の緋牡丹白みゆく水揚げ忘れ陽も忘れ 死にゆく者よ御免なさい それでもあなたはまだゆくと言う死に面してもまだ生きると あなたの知能に死は存在無く昨日があったように今日も生きそして同じく明日も行く 無駄口一つ叩かず己の権利の主張もしない あなた…

むかしびとの詩

黄色い菊の味浸して食べたお酢の味 心してかかれ視線はまだある溢れんばかりにそこにかしこに ひぐらしの声 まだ聞かず夏やら秋やら入り交じる気配だけの王道 味気なく この道ゆけば必ず君を思い出す10年歳下の君はもうあの頃の気配すら きっともう無い ガラ…

はじめの一歩

長らくライブドアブログでエッセイや詩を書いておりましたが、X(旧Twitter)との連携が出来なくなってしまいましたので、新たにこのブログでやり直すことにしました。 今回はまずご挨拶という事で。しばらくは使い勝手などを様子見です。 よろしくお願い致…