2024-03-17 残酷 右斜めに俯き静かに放った一言がそんなにも君を傷つけたのか 僕は知らなかった 下手をするとへらりと気安く笑いながら舐めた口調をするところだった もう遅いねごめんね。 …なんて言っても届かない 君は秒の速さで遥か彼方に去っていった君の現し身だけを目の前に残して 泣かれるよりも残酷だ君は今 どのあたりで心を打ち砕いている 済まない、と何百回謝っても君はもう聞く耳もたない 「元気でいてね」嘘だらけの笑みで君の瞳は凍りつき二度と僕を許すことはないのだろう