2024-04-14 忘却の恋 ひたむきに焦がれた夜もあったのに ……もうとうに通り過ぎてしまった。 今はいずこ忘れた感情を探しに幾夜も夢を彷徨いに出かける 恋は短く慕情は儚く貴方の面影は秋の日長い影のよに焦げたアスファルトにひたすらに伸び ふと目覚めた深夜の枕元で忘れたはずの思い出に掻き回される もうとうに記憶の彼方さあ瞼を閉じ忘却の眠りにもう一度 やがて何も知らぬ存ぜぬの朝があの日の確かな恋を亡き者にしてしまうのだろう …忘れたくはなかった。